【まいにちと花】<br> 葉月8月 「涼やかなおもてなし」
2019/08/02
COLUMN
【まいにちと花】
葉月8月 「涼やかなおもてなし」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



8月になると暦では「立秋」を迎えますが、

実際は盛夏、夏真っ盛りの季節です。

暑い日が続くと花の持ちも悪くなり、飾るのも難しくなりますね。

そんな時は無理をせず、グリーンを上手に使ってみましょう。



庭やベランダで育った葉っぱや枝でも、十分に楽しめます。

瑞々しい緑にほんの少しの花を添えれば、涼やかな花生けに。

素敵な夏のおもてなしにもなりますよ。


 



 

銀彩が綺麗な切立皿に、楓の葉とツルハナナスを添えるように生けました。

楓の緑とツルハナナスの薄紫、寒色系の植物が銀彩に映え、

涼やかでモダンな夏の水辺の景色に。

気の利いたお迎え花にも最適です。


 



 

<ポイント>
左右から茎をクロスさせるように水に入れます。
左右のバランスは7:3や8:2などアンシンメトリーに仕上げ、
花やグリーンはお皿のヘムに沿うようなイメージで。
水と銀彩が見えるよう、間を生かすのがポイントです。


●沙羅銀彩 切立皿(大)







井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰


フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち

フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や

イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、

また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/