【まいにちと花】<br> 文月7月 「夕涼みの時間」
2021/07/01
COLUMN
【まいにちと花】
文月7月 「夕涼みの時間」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



夏の夕方は長くて、
西からの光はこの時季ならではの美しさがあります。
キラキラと輝く夕刻に遅くまで遊んだ子供の頃を思い出したりもして、
私は夏の夕方が大好きです。

とは言え、暑くて花の持ちが悪い夏、
無理をせず花は控えめにして、
グラス類、枝物で涼やかに楽しんでみるのがおすすめ。
少し気温も落ち着いてくる時間に、爽やかなグリーンをおともに夕涼み。
ゆっくりとクールダウンをしてみましょう。


 

口元に巻かれたゴールドと、丸みのあるフォルムが
アンティーク調の小ぶりな花器を並べて、
ドウダンツツジ、オーツ、ツユクサをさりげなく挿しました。

路地の花やグラス類、緑の枝などの地味なものも、
洒落たガラスの器に生けると、涼やかでお洒落な佇まいに。
アカシアのウッドプレートが全体をきゅっと引き締めて、
ガラスの透明感と緑の爽やかさを引き立ててくれます。

 





<ポイント>
複数の器を並べるときは、
器の高さやフォルム、そして並びにも変化をつけましょう。

敷板やマットなどを使い、
複数で一つの飾りになるようにするのがポイント。
生ける花材も高低差や分量に少し変化をつけ「さりげなく」を大切に。

茎も景色になるので、綺麗に整理して挿しますが、
背の高い器は水に浸からない部分は、
花器の中側も利用して緑を見せるのも良いですよ。



●ジャロベースS
●ラスベースS
●ラスベースM
●b2cアカシアウッドプレートM
※こちらの商品は販売を終了いたしました。



井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/