【まいにちと花】<br> 弥生3月 「春のよろこび」
2021/03/01
COLUMN
【まいにちと花】
弥生3月 「春のよろこび」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



梅の次は桃の花、そして沈丁花に白蓮・・・と
次々と早春の枝ものが咲いてくる3月。
中頃にもなると桜のことも気になって来て、
気持ちは一気に春へと向かいます。

食材も、たらの芽、蕗の薹などの山菜に
春キャベツや新玉葱に新じゃがと美味しいものがたくさんです。

一雨一度で暖かくなり、命が芽生える季節に、
春の来る喜びや息吹を感じながら、
ぎゅーっと溢れ出る春色の花を楽しんでみましょう。


 

春らしい黄色のプレートにお揃いの手付きカップを乗せて、
フリルパンジーとロマネスコを生けました。

反対色の濃い紫のパンジーが器の黄色と引き立てあって、
春が溢れ出るような佇まいに。
花材としても出回るロマネスコの黄緑が2色を繋いでくれます。

フリフリのパンジーと野菜、
テーブルクロスには優しいラベンダー色を選んで、
春のテーブルを楽しんでみるのも良いですね。

 





<ポイント>
ロマネスコは花の部分と葉の部分に2分割します。
最初に葉の部分の葉をカットし、
3枚をクロスしてカップに添えるように生けます。

上の部分を葉の上に生け、
右側にパンジーを集めるように生けましょう。

この時も茎は放射状に、
少しずつ花の向きや高さに変化が出るようにして
グルーピングするのがポイントです。



●ナチュラルカラー ミモザ 手付きカップ
●ナチュラルカラー ミモザ パスタプレート
●カラーテーブルクロス S ラベンダー




井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/