【まいにちと花】<br> 文月7月 「涼を取り込む」
2024/07/01
COLUMN
【まいにちと花】
文月7月 「涼を取り込む」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



梅雨から夏へと移ろいで行き、気温も湿度も上がって来る7月は、
心身ともに夏本番に向かって行く準備のような時季です。
涼やかになるアイテムを暮らしに取り入れて、上手にコントロールしながら過ごしましょう。

涼感を感じる色や素材を使い、視覚をはじめ、
手触りや香りなど五感を開いて、夏を楽しく乗り切りたいですね。




手付きの竹製のトレイに、ブルーのグラスを乗せて
ホタルブクロとブルーベリー、シモツケを生けました。

レモンとライムを添えると、
青と黄色、緑、白のカラーリングが竹の爽やかさを引き立てて、
夏らしく涼しげな設えが完成です。
気泡が入ったモロッコの吹きガラスの質感が、涼やかさをよりアップしてくれます。





<ポイント>
はじめに、グラスとフルーツをカゴの手の位置と合わせてバランス良く配置します。
手のアーチの内側に、少し空間が出来るように花を生けましょう。
上から見た時に前側だけに花が行かないように、前後左右から生けるのがポイントです。
カゴのフォルムに合わせて、ふわりと風が通るように生け、涼感たっぷりに仕上げます。



モロッコ 台形グラスS ブルー
●バンブー ハンドル付きトレイ1段





井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/