【まいにちと花】<br> 水無月6月 「雨の季節に」
2024/06/01
COLUMN
【まいにちと花】
水無月6月 「雨の季節に」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



6月になると入梅が気になり出し、少し憂鬱な気持ちになりますね。
雨が続いて湿度も高く、次は暑い夏が来るのかとうんざりしがちですが、
マイナスな事ばかり考えるのはやめて、良いことを見つけるようにしましょう。

水分をたっぷりと吸った木々や紫陽花が綺麗なこと、
部屋でゆっくり過ごす時間の贅沢さ、夏の計画を立ててみる、など楽しみは結構あるものです。
四季の中で必要な雨の季節、大切に毎日を。




シーグラスでざっくりと編まれたバスケットに、ふんわりと初夏の花草木を入れました。
枝物のソケイやコバノズイナは花の終わり際でもまだまだ緑が楽しめます。
葉裏が銀色のグミ、動きのあるクレマチス、白のオルラヤなどでナチュラルな花合わせに。

ブルーのチェックが爽やかなリネンのクロスに乗せると、緑が瑞々しく、
雨が続く日も気持ちよく過ごせそうです。







<ポイント>
大きめのバスケットには小さめの落としを入れて、片側に寄せて生けるのがコツです。
取っ手が上手く見えるように、斜め左前にガラスの器を置きました。

左手前を長く、右横から後ろを短く、枝物4本の茎をクロスさせながら生けベースを作ります。
クロスした所を中心に、上にふんわり積んで行くように放射状に生けていきましょう。
斜め左前に流れが来るようにすると、ナチュラルなカゴ花が完成します。



●シーグラスメッシュトートS
●リンネ キッチンタオル チェック





井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/