【まいにちと花】<br> 如月2月 「春立つ」
2024/02/01
COLUMN
【まいにちと花】
如月2月 「春立つ」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



2月に入ると立春を迎え、暦の上には春がやってきます。
立春の音や文字から、ようやく少しホッとする時期になるのですが、
実際はまだまだ冬真っ只中でもう少しの我慢です。

それでも木々の芽が少し膨らんで来てるのや、
草花も新しい葉をのぞかせているのを見つけると、
今年もちゃんと春が来るんだなぁと嬉しくなります。
花屋では春の花がたくさん並び出しました。
春立つ花を生けて、暖かい心持ちで過ごしましょう。




明るい色味の吹きガラスの花器を2つ並べ、早春の花を生けました。
膨らんできたミモザを背の高い方に、低い方には春の球根花、チューリップと水仙を。
緑には黄色、黄色には反対色の紫を入れ、
全体の色が少し華やかになるように組み合わせると、浅い春を感じる花生けが完成です。

リサイクルガラスを使ったハンドメイドの花器はノスタルジックな味わいがあり、
愛らしさと温かみあふれる佇まいを楽しめますよ。









<ポイント>
チューリップは下の葉と上部を分割して使います。
低い器には短めに、後ろ、横に葉物を使い、茎をクロスしながら生けます。
花はバラけないようにまとめるのがポイントです。

ミモザは葉と花が下の方までついていますが、
器の中に入らず、器の口元に葉が来るように整理して高さを出して生けましょう。
ちょっと勿体無いと思いがちですが、
取った葉と花は小さなお皿などに乗せて少しの間ですが楽しんでください。



●ハンドメイドベース イエロー
●ハンドメイドベース イエローグリーン





井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/