【まいにちと花】<br> 文月7月 「涼をとるおもてなし」
2023/06/30
COLUMN
【まいにちと花】
文月7月 「涼をとるおもてなし」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



梅雨が明けるといよいよ夏本番、お出かけの計画をされる方も多いのではと思います。
夏のキラキラの太陽はバカンス気分には嬉しいのですが、普段の生活では暑さが続く厳しい季節でも。
色々な工夫をして、快適に過ごせるようにしたいですね。

夏らしい素材や季節の草花で、涼やかにお茶の時間を楽しんでみてはいかがでしょう?
お友達を呼んでちょっとした涼をとるおもてなし、おすすめですよ。




竹かごは目にも涼やかで通気性も良く、夏にぴったり。
2段のピクニックバスケットを使って、夏の草花を生けました。
落としにグラスを入れて、トラノオ、ヤマホロシ、アワにノブドウを少しずつ。
白と紫と緑で爽やかに仕上げます。

下のかごには墨貫入の湯呑みとガーゼの布巾を入れてスタンバイ。
暑い中の来客を、目にも涼しくお迎えする支度の出来上がりです。







<ポイント>
片側に寄せるように落としを置いて、蓋を乗せてから花を生けます。
竹かごに楚々とバランス良く生けることで、涼やかな設えに。
縦に葉の付いているトラノオ、アワは分割して葉の部分をベースに使います。

最初に4方から茎をクロスして生け土台を作り、主の花を。
少しの花を低めの器に上手に生ける時のコツです。



ピクニックバスケット小二段
墨貫入 カップ
●晒綿ふきん2枚組





井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/