【まいにちと花】<br> 睦月1月 「冬の日に」
2023/01/02
COLUMN
【まいにちと花】
睦月1月 「冬の日に」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



新しい年を迎えて少しするとすぐに寒の入りを迎え、
一年で一番寒い時季がやってきます。
ここからしばらくは寒い、寒い冬本番ですね。

そんな冬の日に、心がほっこり暖かくなるような花を生けてみましょう。
外は冬枯れですが、花屋さんにはもう早春の球根花や枝物も出回り始めています。
冬の冷たい空気の中、早春を感じる花や枝をさりげなく飾って、
清々しく春待つ景色を楽しんでみてください。




土色のナチュラルな質感と幾何学風の柄がモダンな花器に、
ロウバイと黄色のチューリップを生けました。
早春の枝物と球根花で、ひと足先に春の陽を感じるような花生けを楽しみます。

バンブーのトレーに、松ぼっくりとナンキンハゼ、冬の実物も一緒に乗せると
「寒い冬に春を待つ」景色が出来上がります。
家時間が長くなりがちな冬、おしゃれなコーナーを作って暖かくお過ごしください。





<ポイント>
口のすぼんだ小ぶりの花器は、花も留まりやすく、少しの花でも様になります。
ロウバイ、チューリップともに上手に切り分けて生けるのがポイントです。

水に入れる部分の茎を残すように切り分けます。
チューリップは下の葉の部分も使うと自然な雰囲気が作れます。
高さに変化をつけ、放射状に入れましょう。



●ソイルベース
●バンブーサービングボード





井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/