【まいにちと花】<br> 葉月8月 「涼を取り込んで」
2022/08/01
COLUMN
【まいにちと花】
葉月8月 「涼を取り込んで」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



いよいよ夏本番の8月。
キラキラの太陽に蝉の声も賑やかになって、
夏らしさを盛り上げてくれます。
海に山に、花火など、楽しみ方も色々ありますが、
正直なところ暑い日が続くと少し疲れも溜まってきます。

そんな時は暮らしの中に涼を取り込む工夫をしてみましょう。
打ち水や風鈴、団扇をハタハタなんかも良いですね。
そして、ガラスの器をぜひ取り入れてみてください。
お料理はもちろんのこと、花をちょっと飾ってみるのもおすすめです。




フロスト加工の小さな食前酒器と花型の小付2個、
色のグラデーションが綺麗なガラスの器を並べてみました。
白磁のオーバルプレートを敷物にすると硬質感もアップして、
涼を感じるしつらえになります。

花はあまり難しく考えず、ちょこちょこと。
庭やベランダ、残った花を整理して、などで十分楽しめますよ。
エビガライチゴ、オミナエシ、シャラの葉に黄金花、
濃い夏色を少しずつ添えてみました。





<ポイント>
小さな器に生ける時は、
花の部分と葉の部分を切り分けて葉っぱも上手に使いましょう。
花の部分と葉の部分の茎をクロスさせて生ける、
葉の部分を受けに使うなどすると留まりも良くなります。

短く切って、器の口に乗せるように生けてみてください。
色の選び方や、分量に変化をつけるなどで
色々な楽しみ方が出来ます。



●硝子彩食前酒 ブルー
●硝子花小付 緑薄黄
●硝子花小付 青薄桃
●ドルチェ オーバルM





井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/