【まいにちと花】<br> 弥生3月 「春の歓び」
2022/03/01
COLUMN
【まいにちと花】
弥生3月 「春の歓び」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



3月の声を聞くと、ほっとする気持ちとともに
ウキウキと春を迎える高揚感も出てきます。
季節は行ったり来たりではありますが、
桜の開花時期も気になり出して、春の装いも楽しみになってと、
新しい季節に前向きになれる時期です。

お天気の良い日には、庭やベランダの手入れを始めるのも良いですね。
早春は球根の花が多い時季、
可愛い球根花を飾って春が来る歓びを満喫してみましょう。


 

陶のプランターポットと柳のミニバスケットを使い、
春の庭先やベランダを感じるような花生けをしました。

ポットにはラナンキュラス、豆の花、菜の花など。
ちょっぴりノスタルジックな複色のラナンキュラスで
ポットのヴィンテージ感を引き立ててお洒落に仕上げます。

バスケットには球根付きのヒヤシンスをさりげなく入れてナチュラルに。
それぞれで飾っても可愛いですが、一緒に飾るとなお可愛い。
寒さの残る3月に、部屋の中に早春に景色を取り込んでみてください。

 





<ポイント>
口の広いポットには、
小さめの口の落としを片側に寄せて入れます。
そうすることで、少ない花でも上手く留まり、
ポットのフォルム、個性も生かしながら
片側に寄せて生けることが出来ます。
4本を前後左右から生けて交差を作り、
ラナンキュラス、高さになる菜の花を入れて完成。

バスケットには、中に収まる高さの落としを使って、
球根ごとヒヤシンスを入れます。
根っこが多くて長い際は少し整理しても大丈夫です。
落としを置く位置は全体のバランスを見て決めましょう。



●ウインドウパターンプランターS
●ブラックウィロウ ミニバスケットSS





井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/