【まいにちと花】<br> 師走12月 「事始め」
2021/12/01
COLUMN
【まいにちと花】
師走12月 「事始め」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



街がクリスマスカラーに彩られ、ワクワクする12月になりました。
そして僧侶が東西忙しく走り回る「師走」です。

日本に暮らす私たちにはお正月という一大年中行事もすぐそこに。
12月13日は「正月事始め」で、
一年の煤払いやお正月の準備を始める日になります。

気忙しい時季ではありますが、
出来るだけ丁寧に今年への感謝の気持ちを持って
身の回りを整えて行きたいですね。

そして新しい年の干支の物や縁起物を少し揃えてみましょうか。
穏やかに、健やかに、
気持ちの良いお正月を迎える準備をして参りましょう。


 

朱の塗り皿に縁起物の松、鶴のモチーフの小皿、
干支の虎、椿の箸置きと迎春らしい食器を乗せて、
元旦の食卓を彩ります。

松と稲穂を束ねて和紙と水引をあしらった小さなスワッグと、
柑橘を添えるとより華やかでおめでたい設えに。
心穏やかに、背筋を伸ばして過ごすお正月、
日本の伝統行事を繋いで行きたいですね。

 





<ポイント>
松の房を2、3本束ね、稲穂を少量添えて、
ワイヤーや紐などでキュッと結きます。

枝の手元に和紙などの紙を巻き、
ノリなどで留めてから、紅白の水引を結びます。

紙や水引はお好みの色を使って、
それぞれのお膳を彩ってみてください。



●塗り角皿 朱
●松葉皿金彩緑小皿
●小皿 錦鶴
●箸置 寅
●玉椿 赤
※こちらの商品は販売を終了いたしました。




井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰

フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち
フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や
イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、
また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/