【まいにちと花】<br> 霜月11月 「晩秋、こっくり暖かく」
2019/11/01
COLUMN
【まいにちと花】
霜月11月 「晩秋、こっくり暖かく」
―日常使いの器に、季節の花を添えて―


::::::::::::花と写真 井出 綾::::::::::::



晩秋の11月霜月、暦では立冬を迎えます。

朝晩は冷えて来て、暖かいものが恋しくなる時季ですね。

街でもそろそろ木々や草花、実ものもほのかに色付いてくる頃でしょうか。



同じ色でも、それぞれの季節に「季節の色」があるように、

秋ならではの深く鮮やかな色の花を楽しんでみましょう。

モノトーンの冬を迎える前に、

こっくり秋色で、晩秋をほっこり暖かくお過ごしください。


 



 

土鍋の土でできた美濃焼のスープグラタンボウルに、

秋色ピンクのダリアと色づいたキイチゴの葉、葡萄色のシャリンバイの実を添えました。

片側に寄せて器のフォルムも楽しみます。

黒い器にキュッと鮮やかな秋の色で、テーブルを暖かく飾りましょう。

丸輪の鍋敷きに乗せると、おもてなしのテーブルにもお似合いです。


 





 

<ポイント>
キイチゴの葉、切り分けたダリアの葉、シャリンバイの実をクロスして、
器の片側に乗せるように生け、ベースを作ります。
ベースの上にダリアの花の部分をそっと置くように生けて完成。
スープボウルのように低くて口の広い器は、全体に生けずに片側にまとめて
器のフォルムを楽しむのがポイントです。


●耐熱スープグラタンボウル 黒マット
●丸輪鍋敷 小






井出 綾

花手・プランツスタイリスト Bouquet de soleil主宰


フリースタイルのフラワーアレンジメント、ランドスケープデザインを学んだのち

フリーランスで活動。「自然と暮らしをつなぐ花」をコンセプトに、広告、雑誌、web媒体や

イベントなどでの花生け、スタイリングやワークショップ、レッスン、

また植栽プランニングなどを通して暮らしの花を提案している。

http://soleil-net.com/